半年使用してのMacBook 12インチの感想:無音の世界

机の上のMacBook 12インチを右斜め上から撮影

MacBook 12インチを購入したのが、2015年5月。使いはじめて7か月が経ちました。せっかくなので感想・レビューを綴ってみようと思います。

デザイン?性能?重量?いいえ、特筆すべきはファンレス

MacBook 12インチの前は、MacBook Pro 15インチ Late2013という機種を使用していました。

Macを使いはじめて10年以上、憧れのノート型のフラグシップ機。ディスクリートGPU(GT750M)もついていて、3Dもガンガン表示可能。快適に使用していました、不満は何もなかったです。

そう、MacBook 12インチが登場するまでは。

Apple Storeではじめて見た12インチ、一目惚れをしました。2台持ってもしょうがないので色々と悩んだあげく、MacBook Proは友人に売却。MacBookへの購入資金に充てました。

一目惚れをし、細かい事は気にせずに勢いで買ったMacBook、使ってみると全く音がしない。

MacBook Proも、動画編集時の書き出しや、ゲームなどの負荷の高い処理をしなければ静かでしたが、冷却ファンは常に動いていたので全くの無音ではなかったです。

それが、MacBookは無音。

耳を本体に接地させても何も音がしません。熱設計の良い、インテルのCore MというCPUを使用しているので、冷却ファンが付いていない。この、全くの無音の世界というのは、一度使うともう抜けられません。

「サー」、「チー」、「ザー」、「キーン」、という耳に聞こえないぐらいの音でも、深夜になると意外に気になるものです。ましてや、冷却ファンが動き出してしまうと、何事かと思うぐらいの音がする時があります。

それが24時間・毎日、「無音」。

電子機器だと、コイル?インバータ?のような、耳をよっぽど近づけないと聞こえないような独特の音がありますが、それもありません。一度体験してみてほしいです。

私の中で、MacBookのキャッチコピーは「無音の世界をその手に!」です。デザインや性能は、この無音の世界の前には些細な事だと思います。

それぐらいにかっきてき。

デザイン

これ以上はもう無理でしょう。というぐらいに薄いです。

MacBook 12インチの左側面

MacBook 12インチの右側面

MacBook 12インチと割り箸の比較

セブンイレブンでもらえる割り箸2本分と、同じぐらいの厚さです。

MacBook 12インチと単三乾電池の比較

単三の乾電池より薄いです。

そして全体的なデザインも、PowerBookやiBook、MacBookからアップデートを続け、もう完成しきってしまっている気がします。近くで見ても、遠くから見ても、アップルのノート型と分かります。

モニター、キーボード、トラックパッドという部品を合わせたノート型デザインの、最終形だと思います。

色はスペースグレーを選択しましたが、満足しています。願わくば、白いMacBookを発売して欲しいですが・・・。

MacBook12インチとiPhoneの電源アダプタの比較

電源アダプタも小さいです、「右側がMacBook、左側がiPhone」。

機能

「USB Type-C」のポートが一つ。「イヤホンジャック」が一つ。だけです・・・。

この薄さでは電源ポートに「MagSafe」がつけられないのは分かりましたが、「イヤホンジャック」は必要ないので、「USB Type-C」のポートが2つ欲しかったです。か、どうせなら穴は「USB Type-C」ポートの一つだけにして欲しかった・・・。バッサリと全てを切り捨てる感覚は好きです。

MacBook12インチのUSB部とiPhoneのLightningの比較

「USB Type-C」は、iPhoneの「Lightning」とほぼ同じ大きさ。これ以上は薄さは削れないだろうし、これ以上小さいコネクタは無さそうなので「USB Type-C」を増やすしか道が・・・。

キーボード

MacBook 12インチのキーボードを左側面から撮影

薄いキーボードなので最初は打ちにくかったです。

タイプミスもたくさんしました。が、もう慣れてしまい手に馴染んでいます。キーの大きさも良く考えられていると思います。今はパンタグラフ構造のキーボードだと、キートップが高くて逆に打ちにくく感じます。

感圧タッチトラックパッド

発表された時にはメディアやブログで話題になっていた、感圧タッチ(Force Touch)トラックパッド、使い道が全くわかりません・・・。搭載されていることを、すっかり忘れてしまう存在です。

MacBookのトラックパッドは好みで機能を設定できるので優秀だと思いますが、感圧だけは最初の話題性だけのためにつけてみました感が・・・。

スピーカー

音が良いです。

小さい筐体から出ている音とは思えない、安っぽくない艶のある音を鳴らします。iTunesで音楽をよく聴くので嬉しいです。こだわったんだろうなと感じさせてくれる部分です。

不満点ではないですが、MacBook Pro 15インチだとスピーカーが左右2カ所にあり、ハッキリとステレオで聞こえるのですが、MacBook 12インチは1カ所から鳴りステレオには聞こえないです。楽器の音を聞きたい音楽や、映画視聴で臨場感を求めると、ん?となります。

ただ、音は良いです。

モニター

Retina Displayは正義だと思います。

過去に、MacBook 13インチやPowerBook 12インチを使用していた時は、目が痛くなったりショボショボしていましたが、MacBook 12インチでは感じません。

15インチから12インチへ買い替えたので、目が辛いかなと思いましたが杞憂でした。

解像度はデフォルトで、1280×800。

文書の表示・作成、何かコンテンツを楽しむのであれば不満はないです。が、動画編集・画像編集・音楽編集などの場合は、ツールの表示領域もあるので凄く窮屈です。腰を据えて何かを作成するときは、外部ディスプレイを検討したほうが、体の負担にならずにいいかもしれません。

私も、友人が購入したiMac 4kに触れて大画面のメリットに気がつき、このMacBookを外部ディスプレイ(テレビ)に繋ぐようになりました。

MacBook 12インチを外部ディスプレイに繋いだ様子

本体が軽いので、ヒョイっとテレビに繋いで大画面で作業・動画視聴・画像表示できるのは嬉しいです。

重量

軽いです。

最初は不安になるような軽さでした。片手でもなんなく持てます。コンピュータと思って持とうとすると、違和感を感じるくらいの軽さです。雑誌を持って家の中を移動する感覚で、MacBookを持って移動できます。

不満ではないですが、まだ中身が詰まっているような重さはあるので、バッテリーの技術革新でもあれば、まだ軽くなりそうです。

性能

MacBook Pro 15インチからの買い替えだったので、少しでもスペックがいい方にしようと思い、CPU 1.2Ghz・SSD 512GBのモデルを買いましたが、まったく不満はない動作をします。Core MというTDPが5W程度のCPUに最初は半信半疑でしたが、このCPUは優秀だと思います。ARM勢に負けていられないという、インテルの意地を感じました。

自宅でゆっくり触ってみるまで性能は分からなかったので、金銭面を考えるとCPU 1.1Ghz・SSD 256GBのモデルでも良かったかなと、少し後悔しています・・・。

発熱

夏本番は多少熱くなりましたが、今(2016年2月)は全然熱くならないです。熱くなっても冷却ファンがなく無音なので、使用している時は分からないんです。

動画の編集後の書き出しや、プログラムのコンパイル作業時、GarageBandで遊んでいる時などのCPU負荷が高い状態が続けば発熱はしますが、キーボードの中心がほんのり温かく感じるくらいです。

BootCampでWindowsを動かして、Steam版のメタルギアソリッド5をクリアするまで遊びましたが、まだまだ暑い季節でした(2015年9月)が心配になるほど熱くはならなかったです。

本体裏側の温度は、iPhoneやiPadで3Dゲームを遊んだ時の本体温度に似ているかもしれません。MacBook Proでの発熱・冷却ファンの音・熱風を考えると、天と地の差です。よっぽど神経質でなければ、この機種で発熱の問題を気にする必要はないと思います。

バッテリー持続時間

動画編集やゲームなどをせずに普通に使用していれば、充電100%の状態から8時間以上は動きます。Windowsでメタルギア5をした時は、3時間ぐらいは持ちました。充電は、1分で約1%進みます。なので、1時間30分程度で100%まで充電されます。

拡張性

無いに等しいです。

USB Type-Cポートが一つしかなく、電源ケーブルを接続してしまうと他の機器が接続できなくなります。「USBとUSB Type-Cの変換アダプター」は必須になると思います。HDMIや、充電しながらUSBを使いたいなども、別途アダプターが必須です。

USBとUSB Type-Cの変換アダプタ

右側が「USBとUSB Type-Cの変換アダプター」、左側が「USB Type-CをHDMI・USB・Type-Cの3つに変換するアダプター」

USBや外部ディスプレイは常に使用するわけではないので、ここはもう割り切るしかないと思います。最初は不満があっても、慣れると「逆にスッキリしていていいや」となると思います。

こういう目的の人にオススメ

個人的に考える、こういう目的で買うなら不満に感じずに楽しく使えると思う用途

  • 気軽にホームページ閲覧
  • 動画視聴
  • 写真管理・色を整える程度の軽い編集
  • 動画で不要な部分をカット・文字を入れる・画面遷移を入れる、ぐらいの軽い動画編集
  • 自分で引いたギターなどの楽器のエフェクトかけ・録音程度
  • レイヤーを多用しない軽いお絵かき
  • 文章作成などの文字データがメイン
  • ブログやホームページ制作
  • 2Dゲーム
  • 家族や友人同士でリビングやコタツに入りながら使い回す
  • スタバやカフェで作業をしたい人(冷却ファンが動きだすことはないですよ、キーボードは優しく叩いても音がなってしまいますが・・・)
  • これからMacを使用してみたいと思う人
  • とにかく軽さを求める人

こういう目的の人は買わないほうがいい

個人的に考える、こういう目的で買うと不満に感じると思う用途

  • 3Dゲームを楽しみたい人
  • 動画編集でフィルター・エフェクトをたくさん使う、タイムラインを何本も重ねる
  • 音楽編集で複数のトラックを編集する・たくさんの機器を外部入力で繋ぐ
  • ビットマップの画像編集でフィルター多用
  • たくさんのraw現像
  • Adobe系で、レイヤーやフィルターを複数使用
  • CAD系、3Dモデリング
  • XcodeのiPhone・iPadシミュレータが、とにかくキビキビ動いて反応しないと気になる人
  • ネットワークがEthernetケーブルで、LANポートが必須な人
  • 何らかの機器をUSBで常に繋いでおく必要がある人
  • 常に電源ケーブルを繋いでおきたい人
  • MacBookを持ち歩くことで体を鍛えている人

この中でも、3Dゲームやモデリング、動画編集は、WindowsのBTOマシンや自作マシンを購入したほうが幸せになれると思います。

不満点

  • USB Type-Cポートが二つ欲しい。
  • 価格が高い。

の二点。

本体価格が高いのに、USB変換ケーブルも必須だと思うのは・・・。価格、10万円を切れたらMacBook Airのように広い層に使ってもらえるようになると思うのに・・・。凄く良い機種なだけに、もったいなく感じます。

よくSurfaceなどの2in1PCと比べられている記事を見ますが、本当のライバルはMacBook Airだと思っています。

まとめ

この機種を使用するようになってから、Macの使い方が変わりました。とにかく軽い・起動が早いので、ゴロゴロしながらiPhoneでwebを見ていたのを、ササっと取り出してMacBookで見るようになりました。机とコタツの移動が苦にならなくもなりました。

過去のPowerBookやMacBookの時は、ほぼ電源ケーブルにつないだ状態で机で使用していましたが、このMacBookになってからはバッテリーで動かして、床や机・椅子や台所など、その場その場を作業スペースにしています。

ケーブルレスは楽です。

Macを買うと高級品なので丁寧に扱ってましたが、この機種を買ってからはiPhoneやガラケーなどと同じようにガシガシ扱っています。軽いし、無音なので、コンピュータを扱うという気があまりしないのかもしれません・・・。

iPhoneやApple Watchに忙しくて、AppleはMacに対してあまり興味がなくなってしまったのかなと思っていましたが、このMacBookを触ると全然違うというのを感じさせてくれます。

凄くいい機種なのは間違いないです。

MacBook12インチを左斜め上から撮影

ダーッと感想を綴ってみました、迷っている方がいたら、CPU 1.1Ghz・SSD 256GBの機種をオススメします。このケーブルレスで無音の世界を、早く手に入れたほうが良いと思いますよ。コンピュータとの向き合いかたや、考え方が変わります。